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Eternally

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その花の名は。第3話

Category火宵の月オメガバース小説「その花の名は。」
「火宵の月」オメガバースパラレルです。

詳しい設定についてはコチラのページをご覧ください。

苦手な方はご注意ください。

何でも許せる方のみ、追記ページをお開きになってください。


火月と禍蛇が暮らしている家は、同じ児童養護施設出身の者達が暮らしているシェアハウスだった。

バース性に対する差別を法律上では禁止されているものの、未だにバース性の差別は社会に蔓延っており、Ωの子供達は親から虐待を受けたり、捨てられたりして児童養護施設に引き取られた。
二人は共にΩで、彼女達は16歳の誕生日を迎えて施設から出た後、このシェアハウスで暮らし始めた。
このシェアハウスでは男女共にΩが多く、そのほかにβの男女が数人と、合計20人が共同生活を送っている。
「他の皆は帰ってないの?」
「うん。ねぇ火月、学校で何かあったの?俺にだけは隠さないでちゃんと話してよ。」
「実はね・・」
火月は親友に、学校で起きたことを話した。
「何だよそいつ、腹立つな!Ωには何してもいいっていうのか?」
「僕が悪いんだよ、番が居ないから。禍蛇はいいよね、番が居て。」
「あぁ、琥龍のこと?あいつ俺の番の癖に、この前俺とデート中なのにもかかわらずあいつ、βの女を見かけたらナンパしてるんだぜ、俺の前で堂々と!まぁ、後でシメてやったけどな。」
禍蛇の番である琥龍とは同じ施設仲間で、彼は事情があって親から捨てられたαだった。
主に貴族や政治家、資産家などの特権階級出身のαだが、家督争いや遺産相続などの「お家騒動」に巻き込まれ、施設に預けられたりするαの子供が稀に存在している。

琥龍も、そんなαの一人だった。

彼の実家は戦前華族であったが、戦後すぐに没落の憂き目に遭い、それから日本では有名な財閥の一つとして国内外でも知られている。
「あいつ、俺と番になって結婚する気あるのかな?まぁ、あいつはαだから、色々と縁談が来ているんだろうけど。」
「番が居るのと居ないのとでは大違いだよ。禍蛇は羨ましいよ、琥龍から愛されているんだもん。」
「火月も番を探せばいいじゃん。そうすれば襲われなくなるかもよ?」
「僕はいい。僕みたいなΩを欲しがる人なんて居ないもん。」
「そんなに自分を卑下しなくてもいいんじゃない?俺は火月の方が羨ましいよ。俺よりもスタイルいいし、頭もいいしさ。」
「そうかなぁ。ねぇ禍蛇、禍蛇が通っている学校にはαの生徒や先生は居るの?」
「居るよ。でも殆どβの生徒や先生が多いかな。火月の学校の方はどうなの?」
「どっちかというと、βが少数派で、αの方が多いかな。僕と同じΩの生徒は居るけれど、αやβと同じ教室で勉強できないんだ。」
「何それ、酷いじゃん。まぁ、火月が通っている学校は進学校だから、そうするのも無理もないけどさぁ、学校側がΩを軽く扱っているんじゃないの?」
「まぁ、学校側が決めた事に僕達は逆らえないし、別の学校でαの生徒がΩの生徒のヒートに当てられて集団レイプ事件が起きたっていうから、そういった事件を未然に防ごうとしているから、仕方ないよ。」
「でもさぁ、それだと俺達Ωが男女見境なくフェロモン撒き散らしている獣だって見ているようなもんじゃん。何かすっげぇ腹立つ~!」
禍蛇がそう叫んだ時、玄関のチャイムが鳴った。
「誰かな、こんな時間に?」
「今日は俺達を除いてみんな、会社の研修に行ってて明日の朝まで帰って来ないって言ってたし・・一体誰なんだろう?」
禍蛇がそう言いながらインターフォンの画面を見ると、そこには泥酔状態のαと思しき数人の男達が映し出された。

『男日照りのΩちゃん、俺達の相手しろよ~』
『金なら沢山払うからさ~』

「警察に通報するね。」

火月がスマホを持って二階の部屋に逃げ込もうとした時、裏口のドアの鍵が誰かに回される音がした。


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